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完璧なんてないから


きちんとしていなければ、意味が無い。

近頃は、親にしかられることの無い優等生タイプの人が増えてきているといいます。
「ちゃんとやっているとほめられる」とか、「きちんとしていると見てもらえる」という気持ちに支えられて、親に気に入られる、他人に気に入られる自分を作り上げていく子供たちが多いそうです。
これは悪いことではありません。
けれども、その気持ちが行き過ぎると…
「いつでもきちんとしてないと、自分は見てももらえない」「きちんとしていない自分には価値が無い」
気が付いたら自分自身にそういう枷をつけ、 気が付くと、人に否定されるのがすごく苦手な人間になっていってしまうそうです。
幼いころ、ダレもが感じる「好かれたい」という気持ちを大切に思っていた人ほど、周りの意見が怖くなり、なによりも人に嫌われる事が怖いのです。
「人に嫌われること」=「自分がきちんとしていないからだ」=「自分には価値がない」
ちょっとした意見の違いで起きた不和で、そこまで自分を卑下してしまうのです。

だれだって、「きちんとしている自分」と「きちんとしていない自分」を持っています。
もし、「きちんとしていない自分に恐怖を感じる」ことがあったり、「人の非難がすごく怖い」と思う事があったら、思い出してください。
いつでも「きちんとしている自分」と向き合えている人はいません。そう思っている人は、傲慢だと思います。
人間は、だれしもがそういう欠陥を持っているんです。
もし、あなたがそれで自分にダメだしをだしたとしたら、きっと周りの人間すべてがダメだしをされることになります。
誰しもが、「きちんとしていない自分」と向き合いつつ、それでも精進して生きているのです。
あなたが「気に入られたい」あなたの親や周りの人だって一緒です。
その欠陥を補う日々が人生だと私は思います。
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